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最近扱ったテキスト

  • ディック・へブディジ: サブカルチャー -スタイルの意味するもの
    英国本家サブカルチャー。カウンターカルチャーとしての歴史。
  • 小川洋子: 博士の愛した数式
    数字が繋ぐ「家族」。
  • 穂村弘: 手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)
    現代短歌、ニューウェーブ歌人とは。
  • 大塚英志: 定本物語消費論
    サブカルチャー研究の課題図書ともいえる一冊。
  • 斎藤環: 戦闘美少女の精神分析
    戦闘美少女アニメというサブカルチャー。
  • 西島大介: アトモスフィア
    セカイ系の漫画とは。
  • 吉田満: 戦艦大和ノ最期
    千田先生の発表。 そして「宇宙戦艦ヤマト」へ。
  • 中島敦: 中島敦全集〈1〉
    卒論発表「古譚」。中島敦人気は根強い。

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2007年1月27日 (土)

ゼミ報告・次回予告

昨日金曜日に、現代文化研究会(発表者・山田)が行われました。テキストは小川洋子『博士の愛した数式』です。

博士の愛した数式 Book 博士の愛した数式

著者:小川 洋子
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ご参加くださった皆様、どうもありがとうございました。感想等ございましたら、コメント欄にてどうぞ。

次回発表は2月2日金曜日18時より、千田研究室にて行います。

発表者矢野(本学院生)です。扱うテキストは、ディック・へブディジ著『サブカルチャー -スタイルの意味するもの』です。

Book サブカルチャー―スタイルの意味するもの

著者:ディック・ヘブディジ
販売元:未来社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

こちらのリンクからもテキストを購入できます。各自ご持参ください。

*スズキ*

2007年1月26日 (金)

とりあえず、本を読む その2

腐女子化する世界―東池袋のオタク女子たち Book 腐女子化する世界―東池袋のオタク女子たち

著者:杉浦 由美子
販売元:中央公論新社
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「オタク」と呼ばれる人たちがいるわけです。そしてそれは、かつては完全なる男性文化でした。蒐集という欲求は往々にして男性のほうが強い、という見解も作用しているのではないでしょうか。「オタク」はコレクター、という一面のほかにも、嗜好の特異性(反一般性)を持っています。

動物化するポストモダン―オタクから見た日本社会 Book 動物化するポストモダン―オタクから見た日本社会

著者:東 浩紀
販売元:講談社
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「おたく」の精神史 一九八〇年代論 Book 「おたく」の精神史 一九八〇年代論

著者:大塚 英志
販売元:講談社
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これらの本が挙げている「オタク」と異なるものとして、冒頭の本で取り上げている「腐女子」と呼ばれる所謂「女オタク」が存在します。この場合は、「やおい」というキーワードが重要になります。「やまなし、おちなし、いみなし」という語源から離れ、現在「やおい」が示すものはボーイズラブというジャンルです。男性と男性の恋愛を描いたジャンルです。「キャプテン翼」の二次創作あたりがその起点でしょうか。(諸説あります)現在では、二次創作ではなくオリジナルのストーリーの「ボーイズラブ」作品が世に溢れています。

男性と男性の恋愛(性交渉含む)は、女性にとって一切「自分」が関わらない世界です。妄想の世界から「自分」を消し去る理由について、本書では「現実とは違う「物語」を必要とするから」と述べています。男性向けの18禁漫画や小説には「セックス」があっても「物語」がない。しかし女性はあくまでも「物語」の中に「セックス」があることを求めるのだそうです。

ほんとか?

最終的に本書は、出産、格差、女性の地位、といった方向に話が進みます。「腐女子」は「腐っても女子」だ、と。

ああ、強いですね…

やはり東や大塚がいう「オタク」とは違う構造があるのでしょうか。そのあたりも考えてみたいですね。

個人的には「物語」は好きですが、そこに恋愛が描かれるのなら男女であって欲しいと思います。ロマンティックあげるよ。

いりませんか。

*スズキ*

2007年1月21日 (日)

とりあえず、本を読む その1

スポーツマンガの身体 Book スポーツマンガの身体

著者:齋藤 孝
販売元:文藝春秋
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次のゼミまで日があるので、何か記事を更新しようと思い立った次第です。

あえて斎藤孝。

サブカルチャーを考える上で、漫画の占める割合はとても大きいものです。サブカルチャーの中の「メイン」テーマでもある、漫画。これは大変重要な分野です。

漫画は、一見してわかる通り、記号による表現です。連続するコマとコマによってなりたっていく、「連続的芸術(シーケンシャル・アート)」(ウィル・アイズナー)であり、さらに言うならば、漫画とは「意図的に連続性をもって並置された絵画的イメージやその他の図像。情報伝達や見る者の感性的な反応を刺激することを目的として描かれる」(スコット・マクラウド)ものです。

読者は描かれた記号に身体を見ます。記号的な表現に、脳内で情報を補完して読み進めていくのです。これは、記号がより簡潔であるほど当然その傾向は強いものです。

では、漫画は簡素な表現であればいいのか。それは一概にYESといえるものではありません。

周到で精密な描きこみによって作られていく漫画作品は、現実との距離の近親さをもって読者の感覚にコミットします。俗に言う「リアル」です。何をもって「リアル」とするか?記号に「リアル」があるのか?そういった問題は、ぜひともゼミで考えていきたいところであります。

漫画における身体性。

それは、大塚英志がいう手塚治虫の記号表現の問題が一般に知られているところです。「記号的な表現によって、生身の身体が生きねばならない現実を描こうとした矛盾」、このあたりのことはこちらの本に書かれています。

教養としての〈まんが・アニメ〉 講談社現代新書 Book 教養としての〈まんが・アニメ〉 講談社現代新書

著者:大塚 英志,ササキバラ ゴウ
販売元:講談社
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「記号的身体」による、漫画の中での身体表現。

斎藤孝の本書は、「スポーツマンガ」というジャンルに注目して身体論を述べています。

前書きにあるように斎藤氏の言う身体論とは、「身体感覚を中心にして様々な現象を捉えるというスタイル」です。

なるほど本書は、スポーツマンガを通して身体を語って、はいます。

しかし漫画表現に特に注目した論というよりは、あくまでスポーツマンガの紹介と感想、といった域になっているのがやや残念な印象です。

個人的には、もう少しぐっと論をつめていってほしかったのは第7章「ピンポン」です。

これはいずれゼミで、改めて。

ピンポン (1) Book ピンポン (1)

著者:松本 大洋
販売元:小学館
Amazon.co.jpで詳細を確認する

文中に引用されるセリフだけで、本書よりも「ピンポン」を読み返したくなってしまいました。

すいません。

スマイルが呼んでんよ。

*スズキ*

2007年1月16日 (火)

はじめましてのご挨拶

はじめまして、こんにちは。

現代文化研究会のBLOGがようやく始動しました。

ゼミ長スズキです。

現代文化研究会は、東京学芸大学国語科の有志を中心に、2006年5月より、千田研究室にて毎週金曜18時より活動を続けております。

サブカルチャーとは何か?

それを純粋に追求していく自主ゼミです。安定した骨格を持たない「サブカルチャー」の構造に対して、あらゆる側面からのアプローチを試みようというのが本ゼミの目標です。

意慾ある賛同者は常に歓迎です。

次回発表は1月26日(金)18時より 発表者 山田(立教大博士課程)です。

どうぞご参加ください。

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