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2007年1月21日 (日)

とりあえず、本を読む その1

スポーツマンガの身体 Book スポーツマンガの身体

著者:齋藤 孝
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

次のゼミまで日があるので、何か記事を更新しようと思い立った次第です。

あえて斎藤孝。

サブカルチャーを考える上で、漫画の占める割合はとても大きいものです。サブカルチャーの中の「メイン」テーマでもある、漫画。これは大変重要な分野です。

漫画は、一見してわかる通り、記号による表現です。連続するコマとコマによってなりたっていく、「連続的芸術(シーケンシャル・アート)」(ウィル・アイズナー)であり、さらに言うならば、漫画とは「意図的に連続性をもって並置された絵画的イメージやその他の図像。情報伝達や見る者の感性的な反応を刺激することを目的として描かれる」(スコット・マクラウド)ものです。

読者は描かれた記号に身体を見ます。記号的な表現に、脳内で情報を補完して読み進めていくのです。これは、記号がより簡潔であるほど当然その傾向は強いものです。

では、漫画は簡素な表現であればいいのか。それは一概にYESといえるものではありません。

周到で精密な描きこみによって作られていく漫画作品は、現実との距離の近親さをもって読者の感覚にコミットします。俗に言う「リアル」です。何をもって「リアル」とするか?記号に「リアル」があるのか?そういった問題は、ぜひともゼミで考えていきたいところであります。

漫画における身体性。

それは、大塚英志がいう手塚治虫の記号表現の問題が一般に知られているところです。「記号的な表現によって、生身の身体が生きねばならない現実を描こうとした矛盾」、このあたりのことはこちらの本に書かれています。

教養としての〈まんが・アニメ〉 講談社現代新書 Book 教養としての〈まんが・アニメ〉 講談社現代新書

著者:大塚 英志,ササキバラ ゴウ
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「記号的身体」による、漫画の中での身体表現。

斎藤孝の本書は、「スポーツマンガ」というジャンルに注目して身体論を述べています。

前書きにあるように斎藤氏の言う身体論とは、「身体感覚を中心にして様々な現象を捉えるというスタイル」です。

なるほど本書は、スポーツマンガを通して身体を語って、はいます。

しかし漫画表現に特に注目した論というよりは、あくまでスポーツマンガの紹介と感想、といった域になっているのがやや残念な印象です。

個人的には、もう少しぐっと論をつめていってほしかったのは第7章「ピンポン」です。

これはいずれゼミで、改めて。

ピンポン (1) Book ピンポン (1)

著者:松本 大洋
販売元:小学館
Amazon.co.jpで詳細を確認する

文中に引用されるセリフだけで、本書よりも「ピンポン」を読み返したくなってしまいました。

すいません。

スマイルが呼んでんよ。

*スズキ*

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コメント

評論と感想とエッセイの間のような文章が独特で新しい!

どうも!
平成軽薄体な感じだ、文体。

スマイルって、ARATA君のコトだよねえ。矢野っちのかつての共演者の。

そうそう。
共演者なんていうと羨ましくて、くう。
でも共演者よね。
きー!

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